低カリウムEFBペレットの開発

日本市場への低カリウムEFBペレットの開発!!

①安定供給について

当社の扱うEFBペレットはマレーシアにおける上場企業の化学薬品・農薬メーカーが、自社農薬の販売を通じて築き上げてきたパームオイルミル各社との長年の良好な関係を通じEFB繊維の安定調達を実現し、EFBペレットの安定的な生産を実現します。

②持続可能性について

  当社の取り扱うEFBペレットは、上述のように長年の信頼関係があるパームオイルミルからEFB繊維の調達を行います。EFBペレットの加工工程においては環境に負荷を与えない新技術で、持続可能なペレット生産を実現します。EFBペレットの生産は、もともと大地に破棄されメタンガスなどを発生させていたEFB繊維を活用しバイオマス燃料として再利用します。EFBペレット自体の生産により、熱帯雨林や泥炭地の開発を行い環境負荷を与えるものではありません。

③コストについて

石炭価格の上昇、政府による石炭燃焼による二酸化炭素排出量削減要請そして、既存燃料のPKS、木質ペレットの供給の先行きに不透明感があることに加え、価格も上昇基調にあり、バイオマス燃料の多様性と調達の安定の目的でEFBペレットへの期待が高まっています。EFBペレットは木質ペレットに代わる新しい材料となり発電所の経営に貢献する可能性があります。 市場に左右されやすい北米産、ベトナム産などの木質ペレットの価格が将来2割3割下がるとは考えにくい状況にあります。 そのような中、木質ペレットと同等の性能を有する、低カリウムEFBペレットの登場は、長期的にも日本の多くの発電所に貢献するものと思われます。

これまで

低カリウムEFB
これまでは、膨大な量のEFBが殆ど活用されず廃棄されていました。理由はEFBが塩基成分を多く含み、それが燃焼ボイラー内部にクリンカーと呼ばれる塊を焼成しボイラーを痛めてしまうからです。ボイラーは大変高価で繊細な装置であり、また、クリンカー掃除のためボイラーを停止させることは発電の経営に大変な損害となります。

新技術でカリウム除去

低カリウムEFBペレットの開発と量産化に成功!

SGS値
これまで、何社もがEFBの燃料化を行ってきました。実際、マレーシアにおけるバイオマスサプラーヤーで、EFBペレットを供給できると言っている会社も、基本的にカリウムは除去せず、単にEFBの粉砕~乾燥~ペレタイズ加工したEFBペレットが殆どです。 それらのカリウムを多く含むEFBペレットですら、FOBマレーシア価格が決して安くない価格を提示しており、日本の燃料調達商社さん、バイオマス発電所さんがマレーシアで調査し、カリウムを多く含み、価格も合わないとあきらめて来られたケースが多くあります。しかも、それらサプラーヤーの高カリウム・EFBペレットですら供給量が大変に不安定且つ低い生産能力しかありませんでした。 しかし、当社がご紹介するEFBペレットは、マレーシアの化学メーカーが長年の自社研究の末、大型の生産パイロットラインで度重なる実験の結果、ついに、低カリウム・EFBペレットの量産化に成功しました。左図のように、カリウム 1500ppm以下、Net熱量4200kcal/kg以上の量産準備が可能となりました。

木質ペレットに替わる可能性!

木質ペレットに替わる可能性
バイオマス燃料の持続可能性の証明が容易なカナダ産、ベトナム産の木質ペレットは今後ますます価格が高騰すると予想されます。もちろんバイオマス発電所様の中には、長期契約でそれらペレットの供給契約をされていらっしゃる場合も多くありますが、コストの内燃料費が大部分を占めるバイオマス発電事業において、将来の経営安定をふまえ、より安価で安定した供給の燃料の確保は必至であると思われます。経産省エネルギー庁さまの最重要の指針は、「FIT後の自立」ができることを要としています。 木質ペレット供給元が更なる値上げを要望してくるリスクを考えると、このEFBペレットは、長期安定した供給とコストを御提供できるものです。
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