持続可能性ワーキンググループ 第二回 2019年5月27日

第二回ワーキンググループ骨子

EFBペレットは、新副産物の新規燃料に当たります。このカテゴリーに関して、第二回ワーキンググループでは、業界団体代表としてバイオマス発電事業者協会様が燃料調達の現実的な状況と持続性確認方法について現実的な指針をお出しくださいました。(同協会様のレジュメについてはこちらをご覧ください。https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shoene_shinene/shin_energy/biomass_sus_wg/pdf/002_01_00.pdf)

上記資料における新副産物燃料の持続性確認についてのポイントは以下の通りです。

(1)新副産物に関しては、次の体制が燃料取引の時点までに整うことを前提に新たにFITの対象として認めて頂きたい。

(2)副産物の集荷、発生元の加工場まで確認する体制を段階的に整えていく。

2019年以降~第一段階として、燃料商社より現地集荷会社リストを作成
2020年以降~第二段階として、燃料商社が現地集荷会社を通じ調達加工場(PKSではCPOミル等)のリストを作成
2021年以降~第三段階として加工工場の営業許可証/免許、現地政府による合法証明書等が合法性確認に有効な場合は当該資格を確認、もしくは調達先加工場(CPOミル等)より不法行為が無いことの宣言書面を入手。

このバイオマス発電事業者協会様からのご提案に対し、ワーキンググループの各先生方より、集荷会社のその前段階の「どの農園からどの燃料を集めたか、その最上流を調べる事が必要ではないか?」というご意見もでました。これに対し、協会様からは、加工会社からみたら、PKS、EFBなどのバイオマス燃料は付加価値のウェイトが大変低いため、加工会社に対し、PKS、EFBがどの農園から来たか?ということをいちいち調べ、管理してゆくことは「現実的に無理と思われる」というご説明がありました。協会様のご提案の仕組みは、現実的に可能な方法をご検討した中でのご提案と思われます。



マレーシアパームオイル庁 (MPOB)様のご説明

マレーシアにおけるパーム産業を管轄されているマレーシアパームオイル庁様がご参加され、「マレーシア持続可能なパーム油(MSPO)基準」等についてご説明されました。 MSPOというのは、RSPOとならび「主産物であるパームオイル」に関するマレーシアの認証です。したがって、MSPOは副産物産に関する基準ではありません。しかし、ワーキンググループの席上、MSPO認証は、将来的に副産物(PKS、EFB等々)についての認証も検討するであろうというお話がありました。

マレーシアパームオイル庁 (MPOB)様のご説明はこちらをご覧ください。https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shoene_shinene/shin_energy/biomass_sus_wg/pdf/002_05_00.pdf

課題を整理すると次のようになります。

1、主産物としてのパームオイルの持続性確認の認証としてマレーシアのMSPO認証を日本として認めるか?
2、副産物であるPKS、EFB等についても、将来MSPO認証がカバーするか?

つまり、マレーシア独自のパームオイル認証であるMSPOを、RSPO同等の基準として認め、且つ、副産物についてもカバーできたら、将来的に、MSPO認証を受けたパーム農園、パームオイル加工場から輸入されたバイオマス燃料については日本政府としてもスムースな認証をみとめるということになると推察されます。

エネルギー庁 FIT政策 算定委員会

第44回 調達価格等算定委員会 2019年1月9日 骨子

  1. バイオマス燃料の要諦は、安定供給と持続可能性。
  2. 持続可能性の基準について。
    RSPO、MSPO、ISPOはオイル(主産物)についての基準。
    PKS、EFBのような副産物については基準が無かった。
  3. 副産物の持続可能性をどのように確認するかという基準については、算定委員会の下部に検討の場を設け、 検討後、算定委員会にて再び、「副産物に関する持続可能性の確認方法の検討」を行う。
  4. 以下の持続可能性基準に少なくとも含まれなければならない評価項目等をふまえ、検討してゆく。

    持続可能性基準に少なくとも含まれなければならない評価項目等

    (1)環境・社会への影響や労働の評価が含まれる

    ◆環境について次の評価項目が含まれる
    • 環境影響評価の実施が規定されている
    • 泥炭地等の脆弱な土地の転換を禁止している
    • 森林等を含む保全価値の高い土地の転換を禁止している
    社会について次の評価項目が含まれる
    • 土地の利用に関して権利等を有している
    労働について次の評価項目が含まれること
    • 児童労働及び強制労働の排除が規定されている
    • 業務上の健康安全確保の実施が担保されている
    • 労働者の団結権及び団体交渉権の確保が規定されている

    (2)非認証油と混合することなく分別管理されている

    ◆アイデンティティ・プリザーブド(IP)又はセグリゲーション(SG)
    • 相当の運用によって、非認証油と混合することなく分別管理されることが確認できている

(解説)
当初、2018年12月20日の算定委員会では、EFBを含む新燃料に関してはFIT対象として認める動きではあったが、年度最終の2019年1月9日の算定委員会ではガラリと風向きがかわり、これまで既存で認証されていた燃料対今回申請された新燃料という従来型の構図から、主産物対副産物という新しい構図にシフトが行われた。
これによって、既存で認証を受けていたPKSまでもが、副産物のグループにあらためてジャンルわけされることとなった。そして副産物に対する持続可能性(サステイナビリティ)基準が無かったことが最大課題として浮き彫りとなり、今後算定委員会の下に小委員会を設け、そこで副産物に関する基準をどうするべきか検討を行うこととなった。その際の必要条件となるのが上記「持続可能性基準に少なくとも含まれなければならない評価項目等」の内容である。

(EFBペレットについて) EFBについては、ある意味PKSと同等に扱われることになり、2020年度のFIT対象入りの可能性は極めて高くなったと推定される。
しかし、燃料としてFIT対象リストに入ることと、実際のユーザーが副産物としての持続可能性の基準を全てクリアーしてEFBの使用認証を受けることは別の話しである。

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「2020年度の副産物の持続可能性新基準の制定」をふまえ、当社は下記の構えを今から準備・推進して行きます。

EFBペレット 持続可能性の事前取組み

  1. 新基準に含まれる、環境、社会、労働課題をクリアーできるミルの確認と実態調査の推進。
  2. 上記条件を満たすミルとの長期供給契約の締結。
  3. EFBペレット製造ラインの設置と量産体制の確立。
  4. 船積み出荷体制の確保。
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